所沢市内の病院で、PCR検査室を作りました。
ニットー冷熱製作所製のNNP―15という、HEPA(ヘパ)フィルターを内蔵した陰圧ユニットを既存の部屋に組み込んだものです。
陰圧ユニットとは、空気を強制的に排気して、部屋の気圧を外部よりも低くして負圧とした陰圧室を作り、汚染された空気を室外に拡散させないシステムのことです。
HEPAフィルターとは、細かい粒子を99.7%捕集する能力を持ったフィルターで、ウィルスに対して十分な性能を有するフィルターとは、このHEPAフィルターを指します。
HEPAフィルターを内蔵した陰圧ユニットによって排気することにより、ウィルスに汚染された空気が排気されることを防ぎます。
陰圧感染隔離室のの基準としては、CDC(米国疾病予防管理センター)のガイドラインでは、-(マイナス)2.5Pa(パスカル)以上の負圧とされています。
今回の陰圧室では、「弱」運転で -2.5~3Pa、「強」運転で -5~6Paの負圧を作ることが出来ました。
何かと情報が錯誤していますが、ウィルス感染を防ぐためには、確かな性能と基準を選択することも、大変重要になります。
特に医療や介護の現場では、大切なことです。
「自分の技術と知識が、少しでもコロナの収束に繋がれば」と思った、今日でした。